2025/03/17 17:11
時系列から見てみると:
- 1999年、中国とフランスは「中仏協力によるブドウ栽培およびワイン醸造のモデル農場」という国家プロジェクトを締結しました。これが現在の中仏荘園(Domaine Franco-Chinois)ワイナリーの前身です。このプロジェクトをきっかけに、中国でフランス原産のブドウ苗木、栽培と醸造技術、生産設備などを導入し始めました。
- 2000年、中仏荘園(Domaine Franco-Chinois)は正式に建設し始めました。
- 2001年、中国農業部はフランスから初めて16品種21品系の接ぎ木苗を導入しました。その中にはマルスラン(Marselan C980系)も含まれており、栽培面積は2.25haで、カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネに次ぐ規模でした。
- 2004年、中仏荘園(Domaine Franco-Chinois)は100%マルスランの単一品種ワインを醸造し、中国初のマルスランワインが誕生しました。所在地の河北省・懐来産区は、世界で2番目にマルスランワインをリリースした産地になります。
- 2006年、山西省・太谷の怡園ワイナリー(Grace Vineyard)はマルスランを栽培し始めました。ボルドー品種以外に中国に適したブドウを探す試みとして、6年間にわたり栽培と醸造の実験を行った後、2015年に初の単一品種マルスラン「Tasya’s Reserve Marselan 2012」を発売しました。
- 2009年、マルスランが寧夏・銀川に導入され、蒲尚ワイナリー(Domaine Pushang)などで栽培が開始されました。
- 2012年、新疆ウイグル・焉耆の中菲ワイナリー(Château Zhongfei)がマルスランの栽培を開始しました。
それから10年以上、マルスランは中国各産地のテロワールに応じて、様々なスタイルのワインが生み出されています。近年全世界で受賞されたマルスランワインの中、中国産のものは8割から9割を占めています。マルスランは中国ワインの一枚看板になっています。